幽霊にアナルをファックされた話

経験者ならわかると思うが金縛りは結構怖い。体が動かせないのに意識があるのは異常な感覚だし、思考がフワフワしてて頭の中が朦朧とする。

今回はそんな息苦しい金縛りの中、幽霊にアナルをファックされた話をしようと思う。

 

今から2年ほど前、たしか2011年の秋ごろだ。

その日は夜更かしをして、布団に入ったのが朝の5時ごろになってしまった。すぐに睡魔に襲われ、一旦は眠りについたもののしばらくして私は目を覚ました。

同時にやばいと直感した。体が全く動かなかったのだ。金縛りである。

 

何を隠そう私、金縛りには中学時代から度々悩まされており、なかなか慣れずに困っていた。ついでに言うと、金縛りの流れから霊的なものに殺されかけたり、ぽっくりと幽体離脱したり、冥界へ送り込まれそうになったりした事もあるのだが、これらは長くなるので別の機会に書く。

 

そんなわけで、金縛りに遭うと「幽霊が出るかもしれない」と毎回ビクビクしている。遭遇率は低いものの、心霊体験というのは私の場合大抵金縛りと同時にやってくるのだ。今回もいつ来るのかわからない霊に怯えていた。

しかしこの時、私はふとあることに気付いた。

「ていうかもう朝じゃん」

そう、就寝したのは5時。つまり早朝。しかも一眠りしたことを考えれば、6時くらいになっているはず。

なんだ朝か、朝っぱらから幽霊なんて出るわけないや、と謎の安心感に包まれながら再び就寝体制に入った。

 

が。

「!?」

意識が呼び戻される。なんと、いつの間にか誰かが私の腕を撫でていたのだ。

え、何?何?と慌てふためく私。

 

ちなみにこの時の体勢だが、私は体ごと横を向いた状態で金縛りに遭っていた。んで、その腕を撫でてる奴(以下霊ちゃん)は、私の後ろにぴったりひっついている状態だ。

わかりにくいので絵をかいてみた。こんな感じだ

 

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えっこんな朝から幽霊出ちゃうの、と意気消沈。当然金縛りで動けないのでされるがままだ。とにかく、これ以上面倒なことになるのは嫌なので、私は必死に眠りにつこうとした。

 

しかし霊ちゃんは腕どころでは飽きたらず、お腹、骨盤付近、太もも、と徐々に部位を下げて撫でてきた。

最初は恐怖に怯えていた私も、触られるうちにだんだん慣れてきた。むしろ、霊ちゃんの優しいタッチに心地良ささえ感じ始めていた。実際、禍々しい雰囲気は全くなく、霊ちゃんは私を愛おしむように、包み込むように、ふんわりと私に触れてくるのだ。

私はすっかり心を開きかけていた。あんまり怖くないし、もう気にしないで眠ってしまおうと思った。

 

すると霊ちゃん、今度は私を後ろから優しくぎゅっと抱きしめてきた。

まるで恋人のような振る舞いに動揺を隠せなかった。この時私は、優しく撫で回した上に抱きしめてくるそんなテクニシャンな霊ちゃんに、「これだけでは終わらない」という確信めいたものを感じていた。

予感は的中し、霊ちゃんは私の尻の凹部分を指でさすり始めた。

さすが霊ちゃん、裏切らない。やがてその指は、私の肛門まで到達した。

どうやら目的はアナルのようだった。腕や太ももへの愛撫と後ろからの抱擁は、アナルへたどり着くまでの雰囲気作りに過ぎなかったというわけだ。うん、雰囲気作りは大切だもんな、などと思ったのもつかの間、そうこうしてるうちに霊ちゃんの指がそのままホールインしていくではないか。声が出せるのなら叫んでいただろう。

霊ちゃんは私の焦りなど知る由もなく、未知のエリアを無遠慮に探ってくる。やがて指が引きぬかれ、一息つくひまもなく、私は更にやばそうなものを肛門越しに察知した。

 

チンコだ。肛門にチンコが押し付けられてる。

しかもすごく硬い。勃起している。

 

これにはさすがにうろたえた。腐女子ゆえアナルファックに興味がないわけでもないが、私にとってそれはボーイズラブにのみ存在するサンクチュアリである。なんとしても阻止しなくてはならない。

だが金縛り真っ最中、どうにもできないこともある。体はぴくりとも動かないし声も出せない。やめてくれと心の中で叫んでみるが、願いは届かず、無情にも霊ちゃんのチンコは私の尻穴をロックオン。そしてあえなく決壊を迎えてしまった。

挿入されている間、心境は「え、マジで?ほんとに?」という感じだった。

ちなみにその時、不思議な感覚なのだが、全然痛くなかった。霊ちゃんの配慮なのかどうかは分からないが、肛門に触れてるときは普通のチンコサイズに思えたのに、挿入のときは細くなっているように感じた。リップクリームとかそれくらいの細さだと思う(アナルでの採寸なので自信はない)。

そんな混乱と絶望の中、思いがけない細さに若干安心しつつ、「これいつまでやるんだ」と思っていると、更なる異変が起こった。

 

尻の中で霊ちゃんのチンコが膨張しはじめたのだ。

もういいよというくらい尻を責められたのに、細かったイチモツは私のケツの中でどんどんでかくなっていく。

やばい、どうしよう、このままいくと腸が壊れる。私は焦った。お構いなしに膨張を進める霊ちゃんのチンコ。内臓を直接圧迫されているような気持ちの悪さだった。

 

もうやばい、だめだ、このままだとお腹破裂するかも……

そう覚悟を決めたそのとき……

突然金縛りが解けた。

 

特に何をしたわけでもなく、いきなりあっさりと解けてしまった。同時にケツに入ってたチンコも、霊ちゃんの気配もすっかりなくなっていた。

私は急いでベッドから飛び降り、まだ感覚が残るアナルを案じて、勢い良くズボンを下着ごと脱ぎ散らした。

そしてトイレへと駆け込み、あらゆる確認を試みた。どこにも異常はないようだった。

そのまま便座に座り込み、霊ちゃんとの行為を思い返した。そんな私の導き出した結論は、

「今回はノーカン」

 ということである。

今後ともアナル処女として生きていくことを決めたのだった。